【対談】変わりつつある推し活のカタチとは?ー推し活アプリ「Oshibana」責任者 本澤さん ×「シブジョ」 校長と生徒が語る推し活のこれからとはー
  • 2025.03.17

【対談】変わりつつある推し活のカタチとは?ー推し活アプリ「Oshibana」責任者 本澤さん ×「シブジョ」 校長と生徒が語る推し活のこれからとはー

今回は、渋谷女子インターナショナルスクール校長の赤荻、推し活アプリ「Oshibana」(以下文中「Oshibana」)の運営・責任者 本澤様、「推し活インタビュー」の運営を行う現役JKあゆたんが推し活について、対談しました!

オタクの全てを理解するJK あゆたん(写真左)

渋谷女子インターナショナルスクール2期生。TikTokで推し活をしている方々にインタビューする動画を投稿し、売れるグッズを研究する”推し活マーケティング活動”を日々行っています。

TikTok:https://www.tiktok.com/@tan_ayu04

 

本澤友行 様(写真中央)

推し活アプリ「Oshibana」の開発責任者。株式会社ブックリスタ新規事業開発室室長。以前はヴィレヴァンのEC、クックパッド小会社で動画販促サービスなどの責任者。

X:https://x.com/ponomadologie

 

赤荻瞳(写真右)

女性向け雑誌『egg』編集長を経て、現在グローバルインフルエンサーを生み出す学校”渋谷女子インターナショナルスクール”校長に就任。

著書『鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法』

TikTok:https://www.tiktok.com/@akaogiko_cho
Instagram:https://www.instagram.com/pitto0906

推し活について

Q.推し活を始めたきっかけや、推し活を始めて日々の生活にどう影響を与えていますか?

 

(あゆたん)推し活を始めたきっかけは兄。兄がAKB48の推し活をしていて、自分も2歳から推し活を始めました。お母さんに衣装を作ってもらったりしながら推し活を楽しんでいました。

 

Q.推し活を通じて得られる楽しさや喜びはなんですか?

 

(あゆたん)色々な県や地方の人と推し活を通じて知り合い、友達になったり、同担と出会うことができたり、自分の足でいけないようなところでも、友達の幅が広がったり、仲良くなることができるところです。

 

Q.シブジョ側として、学生が推し活をすることについてどのように捉えていますか?

 

(赤荻)めちゃくちゃいいことだと思っています。推し活に対して思うのですが、私自身ギャルじゃないですか。ギャルって自分自身の好きなファッションやメイクなどを表現するのがギャルだと思うのですが、オタクさんたちに仲間意識があって…。

オタクの方達って、自分の好きなことに対して純粋に自分で工夫して応援グッズを作ったり、好きを全力で出しているというところが、ギャルは「自分」に、オタクは「他人」にというところが違うだけで、好きなことに対して素直になれるマインドがとてもいいな、幸せになれるな、と思います。推し活はどんどんするべきだなって思います!!

 

Q.「推し活」という言葉が当たり前な世の中に変わってきていると思いますが、この社会の変化をどう見ていますか?

 

(本澤さん   以下 敬称略)昔よりも自分の好きなことをオープンにできる世の中になってきているなと感じています。そして、SNSが世の中にどんどん増えてきていたり、自分が「推される側」になって配信をすることができるアプリなども増えてきたおかげで、推しを通して「繋がり」を作れる、というところが世の中の変化として考えられると思います。

 

また、昔はテレビで有名な人を一途に「だいすき!」みたいな推し活が多かったと思うのですが、「Oshibana」のユーザーさんの話として、最近の変化は、「多ジャンル化」と、「複数人化」です。YouTubeや配信サービスを始めたばかりの人や、身近な人が誰も知らないジャンルや対象を推しとして、かつ複数の方を推している方も増えてきています。

 

Q.その中でも高校生世代の推し活で特徴的な事象があれば教えて下さい。

 

(本澤)今の10代には、“自分が好きだったらOK”という考えが広がっています。いくつかの観点からお話しします。

 

例えば、「Oshibana」を利用している10代の推しの登録状況を見てみると、アイドルや有名人だけでなく、同じ高校の生徒や、進学を目指している高校・大学の学生、フォロワーが数十人の一般の方を推しているケースもあります。これは、推し活という言葉が生まれた当初と比べて、推しの対象や推し方の「幅」が大きく広がっていることを示しています。

 

また、赤萩さんの著書『鬼強ギャルマインド 』で紹介されている「ギャルマインド」にも、推し活と通じるものがあると感じました。ギャルマインドには、「ギャルに見た目は関係ない。メイクやファッションではなく、マインドがギャルならギャル。ギャルの強さは、自分の“好き”を貫くことにある」といった考え方が紹介されていました。推し活もこの態度が似ているなと思っています。また一方で、推し活では「自分の好き」に加えて「推しの存在」が重要です。この点が、ギャルマインドと推し活の特徴的なポイントだと感じました。

 

あゆたんの「推し活インタビュー」について

Q.あらゆる人の「推し活インタビュー」を行い、SNSに掲載されていますが、この取り組みを始めたきっかけはなんですか?

 

(あゆたん)最初は、自分のやりたいことが全くわからなくて、先生とかに相談してみたりした結果、「推し活」なら同級生よりも頑張れるんじゃないかな、と思ったことがきっかけで「推し活インタビュー」を始めました。

 

Q.その取り組みの中で難しいことはなんですか?

 

(あゆたん)やっぱり、その場でお願いしているので、断られたりしてしまった時は落ち込みます。「推し活インタビュー」を知ってくれている人が増えると「あ!知ってる!」などといった声をかけてもらえたりするのが嬉しくて、最近は海外にも対応できるよう英語字幕を始めてみたりして工夫をしています。英語字幕、苦戦しています…(笑)けれど、みてくれている人がいるので、頑張ろうと思って日々インタビューをしています。人生最初のインタビューをした時、快く受けてくれて、それを機に継続してみようと思うことができたので、難しいことはたくさんあるけれど、日々頑張っています!!

 

Q.生徒がそのような発信活動をされていることに対してどう思われていますか?

 

(赤荻)めちゃくちゃ最高だと思います。(笑)校長として、やはり生徒のみんなには、やりたいことを全力でやってほしい、夢を叶えてほしい、と思っています。けれど、それにプラスして自分の好きなこととかワクワクするようなことで叶えていけたらより良いと思うので、あゆたんの活動は、続けていくうちにどんどんやりたいこととかワクワクするようなことに出会うと思うので、引き続き断られたりすることがあっても、負けずに頑張ってほしいと思います。

 

Q.学校のサポート体制はありますか?

 

(赤荻)グループ会社のアイドルを繋げさせていただき、グッツ作成をしたり、学校も株式で行なっている学校なので、「推し活」をテーマにコラボしたりとか、渋谷パワーを使って全力でサポートして行きたいと思っています。

 

Q.推し活に関するサービスを運営する立場として、高校生がそのような発信活動を行なっていることに対し、どう思われていますか?

 

(本澤)めちゃくちゃ助かっています。そういう活動が増えていくと推し活もどんどん活発になるし、「推し活インタビュー」を通して、勉強になることも多いので、非常に助かっています。もっと増えてくれたらいいなと思います。

 

Q.サービスの責任者として、あゆたんに期待することはなんですか?

 

(本澤)街頭インタビューをすることで、色々なタイプの人の推し活を知ることができるのでこれからも継続してほしいなとも思います。最近は海外の方も推し活が活発になってきているので、海外の方のインタビューも増えてきたら面白そうだなと思います。

 

Q.「推し活インタビュー」の今後の展望は?

 

(あゆたん)英語の字幕をつけるようになったし、最近は海外の方も推し活をしている方が多いので、今後「推し活インタビュー」が海外に広まってくれたらいいなと思っています。

 

「Oshibana」 「推し活研究部(おしけん!)」 について

Q.「Oshibana」はどのような背景で生まれたのでしょうか?

 

(本澤)もともと、歌い手や配信者の商品開発やコラボ商品の企画に携わり、「推しが作りたいもの」を形にする仕事をしていました。しかし、推しが有名になるにつれ、活動の負担が増し、休止や卒業、脱退を余儀なくされる場面を数多く目の当たりにしました。推す側にとっても、推しが活動を続けられなくなることは大きな喪失感につながります。「この状況は、推す側・推される側どちらにとっても幸せとは言えないのではないか?」

そう考え、推しが無理をしなくても推し活が楽しめる仕組みをつくれないかな?と思い、「Oshibana」の検討をしました。「Oshibana」は、「推す側」が主体となるアプリです。ユーザー自身がホーム画面をカスタマイズしたり、情報管理をし、友達と推し活を共有したりすることで、新しい推し活の形を提供しています。

 

Q.その中で「推し活研究部(おしけん!)」(以下文中「おしけん!」)はどのような背景で生まれたのでしょうか?

 

(本澤)推し活にはさまざまなスタイルがあり、界隈ごとにマナーや推し方が異なります。 そこで、アンケート調査(以下、定量調査)や個別のユーザーインタビューを通じて、実際の推し活事情を深掘りしました。すると、世間一般のイメージとは異なる実態や、新たな発見が数多く見つかりました。これらのリアルな推し活の姿をアンケート回答者や世の中に共有したくて、「おしけん!」として発信することにしました。

 

Q.「Oshibana」や「おしけん!」について一人の推し活を行う人としてどう思いますか?

 

(あゆたん)アプリを実際に使ってみて、「生誕から何日」の機能がすごくいいなと思いました。推しとの記念日として大事ではあるのですが、計算するのが少し大変だったりするので、「Oshibana」をみてパッと何日というのがわかるのはすごい助かっています。

 

(本澤)この機能を通して思うのですが、いつものなんでもない1日がもし、「推しが生まれて10,000日」だったとしたら、ちょっと頑張れるじゃないですか。(笑)少し特別な日だから頑張ろうとなれるきっかけ、これもギャルマインドと一緒なのですが、「なんでもない1日だけど、推しの記念日だから少し今日は頑張ってみよう」といった、将来の記念日が増えるというのが狙いどころではあるので、とてもありがたいですね。(笑)

 

Q.「おしけん!」の定量調査について、推し活インタビュアーとしてどう思いますか?

 

(あゆたん)先程も話がありましたが、近年の推し活において「複数人推しがいる」というのが当たり前になっているという点において、本当にその通りだなと思っています。1人の推しを推すというのももちろんいいと思うのですが、推しが複数人いると、毎日が充実するなと感じていて、片方の推しが活動していなくてももう1人の推しは活動をしていたりというような事が起こるので、オタクは無休なんですよ。(笑)毎日が幸せな忙しさで溢れるのでとても充実した日々を過ごせるなと改めて感じています。

 

Q.今後、「Oshibana」をどのようにしていきたいですか?

 

(本澤)現在、「Oshibana」を利用してくださっている方々が、SNSで投稿してくれることで同じ推し活界隈の仲間が増えたり、現場での交流が生まれたりしています。 例えば、「そのホーム画面、いいね! どうやって作ったの?」という会話から、推し活仲間が広がることもあります。こうしたユーザー同士のつながりをさらにサポートできる機能や仕組みを追加していきたいと考えています。

推し側や企業向けには、「Oshibana」をカスタマイズして公式利用できるプランを検討中し、新機能をテストしていく予定です。

また、「Oshibana」を長期で使いやすくするスケジュールやグッズ管理関連も今後検証予定です。

海外展開にも力を入れています。日本の「推し活」文化を海外に広めるために、祭壇づくりやグッズの活用などを世界に発信していきたいと思います。

 

Q.「おしけん!」をあゆたんにどのように活用して欲しいですか?

 

(本澤)アンケートのテーマは常に募集しているので、これは!というものがあれば教えて欲しいですし、なにか「推し活インタビュー」の参考になることがあれば使っていただけたら嬉しいです。

 

「おしけん!」と同じテーマで街頭インタビューに参加してくれている方達にも話を聞いてもらい、一緒にリリースできたらおもしろそうですね。例えば、「推しは何人いますか?」について「おしけん!」側はアンケートを実施し、「推し活インタビュー」街頭でインタビューしてもらうなど。

 

”推し活”に関する今後の展望

Q.「推し活インタビュー」を今後どのようにしていくのか、チャレンジしてみたいことや目標があれば教えてください。

 

(あゆたん)チャレンジしたい事があって!インスタのフィード投稿をもっと活用していきたいなと思っています。例えばですが、「推し活にオススメなカフェ〇選」というような、推し活をするにあたり、助けになるような投稿もやってみたいと思っています。また、オタクの方々は服装も可愛くしているので、いつかは洋服もコラボで作れたらいいなと考えています。

 

Q.シブジョとして、あゆたんの目標のためにどのようなバックアップを行うのか、教えて下さい。

 

(赤荻)色々なカフェやブランドを繋げます!!そして、一緒に交渉に行きます!(笑)シブジョの方でも、色々案を考えて、あゆたんにチャンスを与えられるきっかけを作れたらいいなと思っています。

 

Q.「Oshibana」や「おしけん!」の今後の展望をお聞かせください。

 

(本澤)「Oshibana」については、使ってくれるユーザーさんを引き続き増やしていく予定です。「おしけん!」については、引き続き推し活の事情を定期的に共有していきたいですね。

 

皆さんにとって”推し活”とは?

(あゆたん)人生の一部であって、生きる糧です。辛くてもモチベーションを上げてくれるのが推し活のいいところだと思うので、これからも続けていきたいです。

 

(赤荻)普段がっつり推し活というものをしないのですが、今日を機にもっと身近なもの、ちょっとしたことでも「推し活」といって良いんだなという可能性を感じたので、どんどん推し活してきたいと思いました。また、推し活はギャルにとってもプラスで幸せになれることだと思います。ギャル魂と推し活を兼ね備えたら、日本がもっとハッピーになると考えてます!!!

 

(本澤)推し活は、日々の頑張るきっかけを与えてくれるものだと思います。推しは人生の中で変わることがあるかもしれませんが、推し活に込めるエネルギーやマインドは変わらず受け継がれていくことが多いと思っています。 その熱量を「Oshibana」が支えられたらいいなと考えています。

 

 

【期間限定プレゼント】

あゆたんの「推し活インタビュー」に協力してくれた方に数量限定で「Oshibana」のハート型付箋をプレゼント中!

 

【 推し活アプリ「Oshibana」に関するお問い合わせ】

App Store URL:https://apps.apple.com/jp/app/id1581399897
対応端末:iOS ※iOS14.0以降
イラスト:三浦ポパ(https://x.com/miurapopa)藍川蓮(https://x.com/aikwarendbiryut

アプリ内の連絡フォーム、公式Xへお願いいたします。
公式X:https://x.com/Oshibana0487

 

【推し活研究部(おしけん!)】

推し活アプリ「Oshibana」の学生ユーザーを中心に、推し活に関するコミュニテイ形成や啓蒙を行う活動として、「推し活研究部(おしけん!)」を設立しました。活動の一環として、推し活に関するリサーチ結果を定期的に公開しており、Yahoo!等のネットニュースやマスメディアの資料に活用されています。

 

【関連】過去の調査記事
・1週間の推し活時間は平均36.2時間 中学生の推し活は「推しの動画・配信を見る」が一番に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000502.000006388.html
・10代は77.1%が「YouTubeはSNS」と回答、30代は25.8% 世代で異なる「SNS」の認識の差
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000504.000006388.html

 

【あゆたん、シブジョ、本記事内容に関するお問い合わせ】
渋谷女子インターナショナルスクール 広報担当 吉富
E-mail:info@shibujyo.com